僕が整備士になった理由 2
続き
整備士になった理由というか経緯になりましたね。
ではどうぞ。
最初から中古車しかダメだと親に言われていた。
そのチラシの店の中古車のラインナップには欲しかったYB -1は
無かった。
ヤマハのジョグ アプリオ
この2択だった。
アプリオは明らかに見た目が長靴だった。
しかも車体色が黒だったため
より一層長靴らしさを引き立てていた。
もう選択の余地は無かった。
リトルカブだ。
リトルという名前は非常に気に入らないが、左にメッキのゴツゴツしたシフトペダルがあるではないか。
シフトペダルがあるバイクに乗ることは
その頃の私のロマンだった。
男=シフトペダル
女=スクーター
という偏見。
いや男の中の男=シフトペダル
だ。
やわなハートでは乗れない。
そしてそれを俺は買った。
いや
男の中の男になった。
男の中の男はママとパパにバイクを買ってもらった。
走行距離は18000km
65000円だった。
父はぼったくりだと呟いたが、
もう自分のハニーに対しての暴言に
傷ついた。
そう、それは愛。
愛が目覚めた瞬間だった。
続く。